感震ブレーカーは既存の住宅にも後付けできます。ポイントは「電気工事が必要なタイプか、自分で付けられるタイプか」の見極めです。
- 工事不要: 簡易タイプ(数千円)、タップ型コンセントタイプ → 今日から設置可
- 電気工事が必要: 分電盤タイプ(内蔵型・後付型)、埋込型コンセントタイプ → 電気工事士による施工が法律上必須
自己負担は自治体の補助制度で大きく変わるため、工事を伴うタイプを検討しているなら発注前に補助金の確認をしてください。
01 / 判定分電盤を確認する分電盤の型番と設置年で、後付型リレー対応か交換かが決まる。
02 / 費用補助金と見積を取る交付決定前に契約しない。見積は工事費込みの総額で比較。
03 / 施工資格者に依頼する分電盤まわりはDIY禁止。電気工事店・家電量販店経由で依頼。
タイプ別: 後付け可否と費用目安
| タイプ | 後付け | 費用目安(本体) | 工事費目安 | 所要 |
|---|---|---|---|---|
| 簡易タイプ | ◎ 誰でも可 | 2千〜1万円程度 | 不要 | 数分 |
| コンセント(タップ型) | ◎ 差すだけ | 5千〜1万円程度 | 不要 | 数分 |
| コンセント(埋込型) | ○ 要工事 | 5千〜2万円程度 | 数千円〜 | 短時間 |
| 分電盤(後付型リレー) | ○ 要工事 | 2〜4万円程度 | 1〜3万円程度 | 半日以内 |
| 分電盤(内蔵型へ交換) | ○ 要工事 | 5〜10万円程度 | 3〜8万円程度 | 半日程度 |
費用は住宅の配線状況・地域・製品で変わります。必ず複数の見積を工事費込みの総額で比較してください。タイプごとの機能差は感震ブレーカーの選び方で解説しています。
アキ(若手)「分電盤の後付けリレーくらいなら、ネットで買って自分で付けられませんか?」
サト(先輩)「分電盤内の配線に触る作業は電気工事士の資格が必要で、無資格施工は法律違反かつ火災リスクそのものだ。自分でやっていいのは簡易タイプとタップ型だけと覚えておこう。」
分電盤タイプの後付け手順
- 分電盤の現状確認: 分電盤カバー内側の型番・製造年をメモ(スマホで撮影)。築20年超で漏電ブレーカーが無い場合は、内蔵型への交換を勧められることが多い
- 補助金の要綱確認: 事前申請型なら交付決定を待ってから契約する(申請の流れはこちら)。対象製品・登録施工業者の指定がないかも確認
- 見積依頼: 地域の電気工事店、家電量販店の工事窓口、ハウスメーカーのアフター窓口など。型番の写真を送ると見積が早い
- 施工: 停電を伴う作業のため、在宅できる日に。作動テストと「作動後の復旧手順」の説明を必ず受ける
- 書類保管: 領収書・保証書・型番のわかる書類は補助金の実績報告で必要
賃貸住宅の場合
分電盤の交換・改造は貸主の資産に手を入れる工事なので、無断では行えません。現実的な選択肢は次の2つです。
- 簡易タイプ: ブレーカーのつまみに取り付けるおもり式・バネ式。原状回復も容易
- タップ型コンセントタイプ: 電気ストーブなど火災リスクの高い機器に差して使う
どうしても分電盤タイプを入れたい場合は、貸主・管理会社に相談を。自治体によっては賃貸向けの案内を出しているところもあります。
設置後にやること
- 家族全員に「揺れたら電気が自動で切れること」「復旧のさせ方」を共有する
- 夜間の作動に備えて停電時自動点灯ライトを廊下に置く
- 冷蔵庫・通信など「切れると困る機器」への影響を確認する(対策はデメリットと対策参照)
発注前に補助金をチェック
工事を伴うタイプは補助が厚い自治体が多く、最大8万円の例もあります。交付決定前の契約は対象外になりえます。
感震ブレーカーの補助金ガイドへ
よくある質問
工事にはどのくらい時間がかかりますか?
後付型リレーの追加は半日以内、分電盤ごとの交換でも半日程度が一般的です。作業中は停電します。
太陽光発電や蓄電池がある家でも設置できますか?
設置できますが、パワーコンディショナや蓄電池との連携仕様の確認が必要です。太陽光・蓄電池の施工業者に感震ブレーカー対応の実績があるか確認してから依頼すると確実です。
どこに頼むのが一番安いですか?
一概には言えません。本体をネットで安く買っても、持ち込み工事を受けない業者や割増になる業者があります。工事費込みの総額で、地域の電気工事店を含む2〜3社を比較するのが結局は近道です。