防災テックナビ

感震ブレーカーの補助金はいくら?自治体制度の探し方と申請の流れ【2026年度】

編集責任者: 松田 怜央

家庭で防災用品の量を確認する家族

感震ブレーカーの補助金は、国から個人への全国一律の制度はなく、市区町村の制度を使うのが基本です。補助額はタイプと自治体によって幅があり、簡易タイプで数千円、電気工事を伴う分電盤タイプでは数万円規模の補助を出す自治体もあります。

制度の有無・金額・条件は自治体と年度で変わります。この記事では代表例と探し方・申請の順番を整理しますが、最終確認は必ずお住まいの自治体の公式ページで行ってください。

補助制度は大きく3パターン

パターン内容
購入・設置費の補助かかった費用の一部〜大半を補助数千円〜8万円程度
現物支給・無償配布高齢者世帯などに器具を配布簡易・コンセントタイプ中心
あっせん・割引販売自治体経由で割安に購入地域の電気工事組合と連携など

どのパターンか、対象タイプがどれか(分電盤・コンセント・簡易)で自己負担が大きく変わります。タイプの違いは感震ブレーカーの選び方で解説しています。

補助額の実例

アキ(若手)「補助金って、実際いくらぐらい出るんですか?」

サト(先輩)「タイプ次第だ。例えば江戸川区は工事を伴う分電盤タイプなら最大8万円、工事不要の簡易タイプなら最大7千円。工事ありのほうが補助が厚い自治体が多いよ。」

令和8年度の公表例をいくつか挙げます(いずれも要件・予算枠あり。最新条件は各自治体の公式ページで確認してください)。

自治体内容
東京都江戸川区分電盤タイプ・工事を伴うコンセントタイプ: 最大8万円/簡易タイプ・工事不要タイプ: 最大7千円。区内在住の世帯主が対象で、購入後の申請を受け付ける型
東京都(都の事業)こちらは住宅事業者向け。新築・リフォーム時の分電盤内蔵型の購入費1/2(上限3万円)。令和8年度から非木造住宅・リフォーム工事にも拡充
その他の自治体高齢者世帯への無償配布、木造住宅密集地域限定の補助、購入費の2/3補助(上限数万円)など制度設計はさまざま

ポイントは、都道府県の制度と市区町村の制度は別物ということです。東京都の例のように都道府県レベルは事業者向けのことがあり、個人が使うのは基本的に市区町村の制度です。

自分の自治体の制度を探す3つの方法

  1. 検索: 「〔市区町村名〕 感震ブレーカー 補助」で検索し、自治体公式ドメイン(lg.jp など)のページを開く
  2. 消防庁の全国一覧: 総務省消防庁が「都道府県・市区町村における感震ブレーカーの支援制度一覧」を公表しています。内閣府防災情報ページからもリンクされており、全国を横断して確認できます
  3. 電話: 自治体の防災担当課(危機管理課・防災課など)に直接確認。予算残枠や今年度の受付状況はここが最速です

制度が見つからない場合でも、年度途中で新設されることがあります。首都直下地震・南海トラフ対策として国が普及を促している器具なので、支援は拡充傾向です。

申請の流れと最重要ルール

一般的な流れは次のとおりです。

  1. 制度の要綱を確認(対象者・対象タイプ・期限・予算枠)
  2. 事前申請型の場合: 申請 → 交付決定 → 購入・設置 → 実績報告 → 振込
  3. 購入後申請型の場合: 購入・設置 → 領収書等を添えて申請 → 振込

アキ(若手)「先に買っちゃってから申請すればいいんですよね?」

サト(先輩)「そこが一番の落とし穴。事前申請型の自治体では**交付決定前に買った分は対象外**になるのが原則だ。自分の自治体がどちらの型か、買う前に必ず確認しよう。」

そのほかの共通注意点です。

  • 領収書・型番のわかる書類は必ず保管(実績報告で必要)
  • 予算枠に達し次第、年度途中でも受付終了する制度が多い
  • 分電盤タイプの設置は電気工事士の資格が必要な工事です。工事費が補助対象かどうかも要綱で確認を(東京都の事業者向け制度のように、器具代のみ対象で設置費対象外の例があります)
  • 「補助金が使えるから今日契約を」と急がせる訪問販売には応じず、自治体に制度の実在を確認してから動いてください

工事の要不要と費用感は感震ブレーカーの後付け方法と費用にまとめています。

事業所・法人の場合

オフィスや店舗の電気火災対策・BCP投資には、個人向けとは別の枠組みがあります。東京都のBCP実践促進助成金(上限500万円)は転倒防止装置や非常用電源なども対象経費です。BCP対策に使える補助金・助成金まとめを参照してください。

どのタイプを買うか決まっていない方へ 分電盤・コンセント・簡易の4タイプの違いと価格目安、選び方の基準を整理しています。 感震ブレーカーの選び方へ

よくある質問

賃貸住宅でも補助金は使えますか?

制度によります。分電盤の交換は貸主の同意が前提になるため、賃貸では工事不要の簡易タイプ・コンセントタイプが現実的です。簡易タイプも補助対象にしている自治体(江戸川区の最大7千円など)があります。

申請はいつまでにすればいいですか?

多くの制度は年度単位(4月〜翌3月)で、予算枠に達し次第終了します。年度前半のほうが確実です。期限と残枠は自治体の公式ページか防災担当課で確認してください。

国の補助金はないのですか?

個人が国へ直接申請する制度はありません。国(内閣府・消防庁)は普及促進とガイドライン整備を担い、実際の補助は市区町村が実施する構図です。

補助金の対象になる製品の条件はありますか?

自治体によっては対象製品の性能基準(日本配線システム工業会の規格適合など)や、登録業者による施工を条件にしている場合があります。購入前に要綱の対象製品欄を確認してください。