避難の心得地震編

地震編

日本はどこでも大地震が起こる恐れがある

地球の表面は、「プレート」と呼ばれる板状の岩盤で覆われており、地震は、このプレートが動くことにより発生します。海のプレートが陸のプレートの下に沈み込むことにより、プレート境界やプレート内部にひずみがたまり、限界を超えるとずれが生じ、地震が発生します。日本周辺で発生する地震の代表的なパターンには、海と陸のプレート境界付近で発生する「プレート境界型地震」、海のプレートが動くことでその中で破壊が起きる「海洋プレート内地震」、陸のプレートの上に乗っている地殻とよばれる表層部に圧力がかかり、ひび割れることによって発生する「地殻内地震(直下型地震)」の3つがあります。
日本周辺では、海のプレートである「太平洋プレート」、「フィリピン海プレート」が陸のプレートである「北米プレート」、「ユーラシアプレート」の方へ1年間に数cm程度の速度で動いています。日本は、複数のプレートにより複雑な力がかかっているため、世界でも有数の地震多発地帯となっています。
地震が発生すると「マグニチュード」や「震度」の数値が発表されますが、この2つには違いがあります。「マグニチュード」は、地震そのものの大きさを表し、「震度」はある場所での地震による揺れの強さを表します。つまり、「震度」は地域によって値が異なり、マグニチュードが大きくても震源から遠いところでは「震度」は小さくなります。

避難の心得

地震には予兆がない

地震は台風や大雨と違って事前に、いつどこで起こるのか予想することができません。
1980年以降、国内で10人以上の死者・行方不明者を出した大地震は10回(2016年4月現在)で、3年半に1回は大地震が発生しています。いつどこで起きてもいいように地震に備える心と準備が必要です。自分だけは大丈夫と過信していませんか?過去大きな地震にあった記憶が無い地域であっても、活断層は全国にあり、いつ大地震が起きてもおかしくありません。日本に地震で安全な場所はどこにもないと思っていたほうがいいでしょう。

地震から命を守るための事前の備え

日頃からの備え

○自宅の倒壊からいのちを守る
・自宅の耐震診断をする
(昭和56年以前の建造物は、古い耐震基準で建てられています。)
・自宅の耐震補強をする
○家具の転倒から身を守る
・寝室や子供・高齢者の部屋、避難路となる出入口付近には背の高い家具を置かない
・家具は転倒防止器具で固定する
・窓ガラスやガラスの扉には、飛散防止フィルムを貼る
○ライフラインや公共交通機関の停止に備える
・備蓄品を準備する
・ガスメーターの復帰操作方法を確認する
・職場に歩きやすい靴を置いておく
○家族で話し合う
・避難場所や避難時の安否連絡方法を確認する

震度/揺れによる被害

震度 揺れによる被害 地盤・斜面等の状況
4 ・照明などのつり下げ物が大きく揺れる。
・置物が倒れることがある。
 
5弱 ・棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある。
・固定していない家具が移動することがある。

地盤・斜面等の状況

・亀裂や液状化が生じることがある。
・落石やがけ崩れが発生することがある。
5強 ・補強されていないブロック塀が崩れることがある。
・据付けが不十分な自動販売機が倒れることがある。

地盤・斜面等の状況

・亀裂や液状化が生じることがある。
・落石やがけ崩れが発生することがある。
6弱 ・ドアが開かなくなることがある。
・壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある。
・耐震性の低い木造建物は、瓦が落下したり、建物が傾いたり、倒れることがある。

地盤・斜面等の状況

・地割れが生じることがある。
・がけ崩れや地すべりが発生することがある。
6強 ・立っていることができず、はわないと動けなくなる。
・固定していない家具は、倒れるものが多くなる。
・耐震性の低い木造建物は、倒れるものが多くなる。

地盤・斜面等の状況

・大きな地割れが生じることがある。
・がけ崩れが多発し、大規模な地すべりや山体の崩壊が発生することがある。
7 ・耐震性の高い木造建物でも、まれに傾くことがある。
・耐震性の低い鉄筋コンクリート造の建物は、倒れるものが多くなる。

地盤・斜面等の状況

・大きな地割れが生じることがある。
・がけ崩れが多発し、大規模な地すべりや山体の崩壊が発生することがある。

大きな地震が起きたら

地震避難のタイミング

大きな揺れが収まったら、周りの状況を確認します。家の中などで閉じ込められたり怪我をしている人はいないか?室内や近所で火事は起きていないか?建物の被害状況(柱や壁のヒビなど)はどうか?近所で閉じ込められている人がいないか声を掛け合いましょう。
万が一、自分が閉じ込められた時は、あわてず、笛を鳴らしたり、近くにあるものを叩いて音を出して、存在を知らせましょう。職場や学校にいるときに大きな地震が起こり、公共交通機関の運行が停止し、帰宅が困難になった場合は、ターミナル駅やその周辺は多くの人が集まり、混乱等が発生することが予想されるため、「むやみに移動しない」ことが基本です。
大きな地震の後には余震が多く起き、最初の地震以上に揺れることもあります。2016年の熊本地震でも2回目の地震の方が大きく、2011年の東日本大震災でも2日前に最大震度5弱の地震が起きた後にもっと大きな地震が起きました。建物の被害状況(柱のヒビや傾き、壁のヒビ、家の基礎のズレなど)を見て少しでも不安を感じたら、すぐに建物から外に出て安全な場所に避難するようにしましょう。また、海岸や海に近い大きな川の近くの人は津波の危険がありますので、すぐに高台に避難しましょう。
津波については避難の心得(津波編)をご覧ください。避難の心得 津波編

避難時に注意すべきこと

避難するときは、二次災害を防ぐためにも必ず電気のブレーカーを落として家を出ましょう。ブレーカーを落としていないと電気が復旧した時に火災が起きることがあります。玄関先にメモを貼り付け、周囲の人にも声をかけて避難場所を知らせておきましょう。揺れの強い地域やその周辺の地域においては、電話がつながりにくくなる場合がありますので、安否確認には、「災害用伝言ダイヤル(171)」などのサービスを利用しましょう。
避難場所に避難するときは徒歩を基本とし、ケガや事故に遭わないように注意が必要です。服装は、長そで、長ズボン、履きなれた靴で、手には手袋をしましょう。道幅の狭い道や古い建物を避け、火災の延焼に巻き込まれないようにすることも重要です。夜間に地震が発生すると真っ暗で建物の倒壊もあり景色が変わっています。自宅からの避難を想定する場所には普段から家族で歩いて確認しておきましょう。家族がいつも一緒とは限りませんので家族みんなでわが家の避難場所を覚えておきましょう。
避難するときに持っていくものは備蓄の心得をご覧ください。備蓄の心得

避難の心得

避難する場所は?

避難する場所は、避難所や広く開けて落下物がない場所が適しています。災害の種類によって安全な避難所が異なる場合がありますので、事前に確認しておきましょう(標高が低く津波の危険がある避難所など) 。もし、避難所周辺で火災が延焼しているときや避難所も被害で危ないときは、広域避難場所(広い公園など)に避難します。最寄りの広域避難場所も事前に確認しておきましょう。
災害発生時には、帰宅困難者を支援する施設として、学校や公共施設、コンビニエンスストア、ガソリンスタンドなどが指定されるケースが増えてきています。これらの施設も併せて確認しておきましょう。避難生活をする避難所と、直近の身の安全を守る避難先は分けて考えておくようにしましょう。

避難したら戻らない

一度避難した後、荷物などを取りに自宅へ戻ると、家の下敷きになったり、火事に巻き込まれるおそれがあります。安全が確認されるまで、できるだけ家の中には入らないようにしましょう。

※上記の心得は「トクする!防災」プロジェクトチームの見解に依ります。

避難の心得


PAGE TOP